鬼が金棒に振り回される滑稽さ

最近は、出会うという言葉を口にすることも、

出会いという機会そのものも少なくなりました。

それは、スマートフォンなどの通信機器の革命的な発達により、

直接対面する必要性が少なくなったからですが、通信機器は本来、

人と人とのコミュニケーションを円滑にするために開発されたものであったはずです。

しかし、これが犯罪に悪用されたり、

また厚生省の調査によれば多くの時間がゲームやインターネットに費やされたりするなどとして、

逆に人と人との出会いの機会が失われてしまっています。

「鬼に金棒」という諺があります。

金棒という通信機器をうまく使えば、人と人と出会いの機会も増え、

沢山の共感と感動が生まれる可能性があるに拘らず、

今は逆に通信機器の発達が出会いの

機会を奪っているのが実状ではないか。

その昔、「君の名」というラジオドラマがありました、

放送時間になると、銭湯の女湯ががら空きになると言われてたほど熱狂的の人気集めたすれ違い」のメロドラマです。

携帯電話の普及、さらにスマホの位置情報によって「すれ違い」という言葉すらなくなったいまの時代では、

考えられないドラマといえます。

鬼が金棒を使いこなせず、逆に金棒に振り回される鬼の姿がそこにあります。

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