地祭り

IMG_1505うららかな春のお日柄に恵まれ、
峰組(26世帯)の「地祭り」が今年も滞りなく終了しました。
組の集会所において、
11時きっかりに地祖・大祖神社の小金丸宮司による
神事がスタート。
大祓詞、祝詞などが奏上され、イザナギ神、イザナミ神、天照大神、国津神、
産土神、などなど八百万の神様のおかげでこの地が守られていることに
感謝のことばが捧げられ、これからも組が諸々の災難から守られますようにという
祈願を皆で一緒に行いました。
神事が終わり、御神酒と膾(なます)をいただきながら、しばし歓談。
!cid_5985B27E-230E-4BA8-8195-9F2FF63B82EAその後は男どもで、組の境界(7カ所)に
「天神地祇 諸災解除 八百萬神 組内安全」と書いてある
大祖神社地鎮祭祈祝のお札を立てて回りました。
「結界」を張り、外部からの災厄侵入を防ぐためお伝統の儀式です。
何百年も続けられてきた、この小さな祭りは、
神々と土地のつながりを確認し、結びなおしていく、一年でもっとも大切な行事です。
漢文学・東洋学の碩学・白川静さんによると、「地」という字はもともと、
神が天に昇り降りするときに使う梯子の前に生贄をおいている様を象形したもの
だそうですが、「地とは神の降り立つところ」という白川さんの古代理論が、
現代社会において小さな祭りの中に痕跡をとどめていることに、
改めて不思議な感銘を覚えたことでした。
神事、結界祈願、宴会料理の仕込み(男は鶏の解体)、鶏刺プレ宴会と続き、
1時間余りの休憩タイムが入り、祭りの第5部「こてがい料理での宴会」で締めくくり。
ながい1日でした!!
 
2016/04/24