先施

上杉鷹山上杉鷹山は、税政改革と殖産興業を図って、
米沢藩の藩政を立て直しました。
鷹山が生涯にわたり師と仰いだのは、
細川平洲という尾張生まれの儒教者です。
平洲は江戸に嚶鳴館(おうめいかん)という私塾を開きました。
また、米沢藩の藩校・興譲館(こうじょうかん)を鷹山と共に再興。
後に尾張藩にも使え、明倫堂の総裁として、
尾張藩九代藩主・徳川宗睦に重用されました。
平洲の教えの一つに、「先施の心」があります。
先施とは、先に施すという意味です。
相手が働きかけてくれるのを待つのでなく、
自分の方から先に働きかけて行くことが大切だ、という教えです。
挨拶なら、自分から進んで挨拶をする。
相手に親切を求めるより、まず自らが進んで親切を行う。
自分から先に相手を敬う。
どれも、自分の方に働きかけるより、相手の心を動かします。
良いことは人に先駆けて行いましょう。
人間関係をより円滑にするだけでなく、
自らの人間性をも高めることができるからです。
 
●ハウスクリーニング 福岡
2014/07/13